ERPC、共有 Solana RPC および gRPC エンドポイントのグローバルアップデートを実施

ERPC、共有 Solana RPC および gRPC エンドポイントのグローバルアップデートを実施

2025.08.12
ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役CEO:川崎文武)とValidators DAOは、共有型のSolana RPCおよびgRPCエンドポイントに対する大規模なアップデートを全リージョンで適用しました。ノードが保持するデータ量と配信運用を見直し、より幅広いデータを保持した状態で高速に応答できるようになりました。
いつも多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございます。

概要

私達は共有エンドポイントの安定性と速度を同時に引き上げることに注力し、保持データ量の再設計と配信パイプラインの調整を一体で進めました。ピーク帯でも取りこぼしを抑えるための運用最適化を加え、通信の往復に伴う余計な再取得処理を減らしています。
この更新は全リージョンで横断的に行われ、従来よりも広い範囲の履歴と最新データを余裕を持って扱えるようにしたことで、応答性が上がります。以前の試用時に要件を満たせなかったケースでも、今回のアップデート後に結果が変わっているので、ぜひ再度のご検証をおすすめします。
更新リージョン:
  • フランクフルト
  • アムステルダム
  • ニューヨーク
  • シカゴ
  • 東京

何が変わるか(結果)

再取得が減ります。配信の挙動を見直し、同一データに対する無駄な取り直しを抑えることで、全体の往復時間が縮みます。幅広いデータを保持して応答するため、問い合わせに対する返答までの直線距離が短くなり、実運用のレイテンシに確実な差が出ます。
エッジケースでの欠損が減ります。保持データ量の増加と運用の微調整により、ピーク帯での取りこぼしが起きにくくなりました。結果として、アプリケーション側での補填処理や再同期の頻度が下がります。
応答性が上がります。保持の余裕と配信の効率化が相まって、遅延の尾が短くなります。共有エンドポイントにおいても、今回のアップデートによって処理のばらつきが小さくなり、より広い範囲のクエリにも対応できます。極低レイテンシが前提の要件には専有エンドポイントを案内しますが、まずは最新の共有エンドポイントで成果を確認してください。

主要リージョンと運用の勘所

Solana Validators Solana Beach
フランクフルト、アムステルダム、ニューヨークでは、バリデータの集積と通信基盤の質が高く、今回の改善が特に効きます。Solanaはリーダーが瞬間ごとに入れ替わるため、近い場所で受け取り、近い場所から送るという原則を運用に落とすだけで、遅延と安定性の両面で結果が変わります。
このため、Solanaバリデータの多く存在するリージョンが人気となっております。
一方で、競争力の高い一つの都市に固執するよりも、複数リージョンをカバーする戦略も非常に有効です。現在のリーダーに近い拠点で受信し、次にリーダーが立つ地域から送信する設計は、共有エンドポイントでも有効です。また、複数の拠点を持つことで、物理的にリーダーに近い時間帯を増やすことができます。(例えば、アムステルダム・フランクフルト・ニューヨークの3拠点を見張ることで、全体の約50%をカバーできます。)さらに、自分のインフラを持つことで、データをバイパスし、先読みを活用できます。今回のアップデートで共有側の基盤が強化されたことで、このマルチリージョン運用がよりコストパフォーマンスに優れた選択肢となりました。

導入とお問い合わせ

私達の強みは、共有RPCや共有gRPCの提供にとどまらず、同じネットワーク内にVPSを並べて配置できることにあります。エンドポイントとアプリケーションを同一ネットワークに近接させるだけで、外部インターネット経由の揺れを避けつつ往復距離を短縮でき、遅延を大幅に削減できます。Solanaとネットワーク、クラウド構成の両面を理解した技術チームが、要件整理から運用設計まで現実的に支援します.
Solana ERPC
共有RPCは、今回のアップデートで安定性と応答の速さをさらに改善しました。幅広いデータを保持する運用に切り替えたことで、ピーク帯でも余裕をもって返せる場面が増えています。まずは最新の共有RPCで、これまで届かなかった要件の再検証をおすすめします。
アジアリージョンにおいては、今後東京・シンガポール・シドニーのノード追加が予定されています。香港も候補地として上がっており、今年または来年の拡充を目指しています。特にアジアリージョンには数多くの開発者がいますが、今のところ十分な数のRPCインフラがなく、開発環境の整備が進んでいません。私達はこの地域においても、Solanaの開発者が安心して利用できるRPCインフラを提供し、グローバルなSolanaエコシステムの発展に寄与していきます。
Solana Geyser gRPC
共有gRPCも同様に、保持データ量と運用手順を見直して継続配信に付きまとう細かな揺れを抑えています。再取得に伴う余分な往復、そしてデータの欠損が減り、継続的な処理の安定度が上がりました。共有で十分に戦える場面が広がり、今回の共有RPCの改善と組み合わせることで、アプリケーション全体の合算遅延と再同期の発生率がさらに下がります。
Solana EPYC VPS
VPSはエンドポイントと同じネットワークに配置できます。通常CPUやメモリのスピードよりもネットワークは大幅に遅いため、ネットワーク距離を減らすためにアプリケーションを近接配置するだけで、総遅延のボトルネックが解けます。共有RPCや共有gRPCの改善と近接VPSの組み合わせにより、さらなる低レイテンシと安定性を実現します。クラウドの設計に不安がある場合でも、私達がネットワークとインフラの両面から最短の構成をご提案します。
お問い合わせや検証のご相談は以下からお願いします。無料トライアルのご用意もあります。